23 : movie【マイインターン】
わたしはアンハサウェイが好きだ。
デビューした当初、中学のALTのアメリカ人の男の先生に、アンハサウェイが好きだというと目玉を大きく見開いて、アンハサウェイのモノマネをした。
「彼女は大根役者だ!」
そう言い捨てたことが未だに記憶に残っている。
でも、わたしはアンをみると、あのキラキラとした大きな瞳に吸い込まれてしまう。
決して演技はうまくなかったのかもしれないが、くるくる変わる表情がとても愛らしくて、スクリーンに彼女がうつると彼女しか目に入らなくなるほど、彼女の存在感は圧倒的に思えた。
プラダを着た悪魔には、アパレル時代何度も救われた。
当時、わたしは極道出身といっても信じてしまうほどの、迫力満点な大御所の女性上司に大変しごかれていた。
未だに彼女のモノマネを悪意たっぷりにできるほどにだ。
メリルほどの陰険さはなかったが、ひどい言葉をたくさん何度も投げかけられた。
ローレンワイズバーガーの小説も読んだ。
立ち直れないほど落ち込んだ日にはプラダを着た悪魔を繰り返し見て自分をはげましたものだ。
時は流れ、そんなアンが、
今度はアパレル会社の社長として働く映画に出るという。
これは見なければ!
公開を待ち望み、ふるふる君をひきつれて映画館にいった。
相変わらずアンの大きな瞳は愛らしく、でもプラダを着た悪魔のあのときとは異なり、月日が流れ、アンには大人の女たる雰囲気が漂っていた。
気になるファッションは、プラダを着た悪魔のパトリシアがスタイリングをてがけていた時のようなエッジーかつモードな要素は全くなく、リアルクローズに大変近い組み合わせとアイテムで、親近感を抱くものだった。
またグッドガールにまとめたところも、アンの雰囲気にあっていてとても可愛かった。
特に可愛かったのはこちらの赤いワンピース。
ファッションをみるだけでも十分に楽しめた。
定年退職したロバートデニーロ扮するインターン役のベンの圧倒的な包容力に
わたしは終始癒された。
積み重ねられたきた年月がもたらす
ベンの安心感。
男性は辛い時には母のような存在を求める。
ただ無言でそのままありのままを受け止めてくれる母を。
働く、ということは戦いだ。
少しの判断の遅れや誤りがその後の人生に大きく響くことがある。
それはサラリーマンも社長も公務員も変わりはないだろう。
今、働く女性が社会で増えたことによって
こうした父なる男性像を求める女性がふえてきたのかもしれない。
ただ、ありのままの自分をうけとめ、
そっと導いてくれる父なる存在を。
少なくともいま、わたしの隣にはふるふる君がいる。
だから、明日も頑張れるのだ。
彼は小さなわたしのロバートデニーロだ。
ダメ映画と酷評する人が多いようだけど、
わたにしとってはハートフルで
少ししょっぱい昔の気持ちを浄化してくれる
素敵な映画だった。
このたびようやくDVDがでた。
ずっと本棚においておく映画として
わたしも買おうと思います。
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