25 : books【アーティストは境界線上で踊る】斎藤 環
著者は精神科医として、思春期・青年期の精神病理と向き合い、引きこもりや様々な精神病を見つめてきました。
その経験を踏まえ、アニメや文学、アート作品を通してアウトサイダーサイドを見つめてきました。
この本では、アート作品を通して「リアルとは何か」を問いかけています。
老いも若きも含めた23人のアーティストへのインタビューを交えながら
芸術作品を紹介しています。
展覧会や美術展に足を運んでも
わたしたち観客はいつも自分でその作品に問いかけ
自分で答えを出すしかありません。
アーティストのメッセージはすべて作品にこめられており、
解説はいつも言葉少なめです。
この本では、インタビューを交えることで
よりアーティストの視点に肉薄することができます。
精神科医という特異な職業を生かして
現代美術の世界を新しい目線で切り開いています。
アウトサイダーは、さて、どちら側なのかな
というドグラマグラの世界へようこそ。